今週の一本

ADV、ノベルゲ、サウンドノベル、エロゲ、それ以外はRPGが大好きなゲーマーのゲームレビュー兼ゲームプレイ記録です。一週間に1本のクリアを心がけます。2022.10.30〜

死噛

死印シリーズの最新作「死噛」クリア。

前作の「NG」やったのがもうはるか昔のことのように感じていて、このシリーズもう出ないんじゃないかと思ってたんですけど、調べたらまだ4年ぶりくらいだったみたいですね。う~ん10年以上前くらいに感じたのだが。

 

 

 

 

前知識なしでプレイしたので、NGみたいに多少は前作の世界観引き継ぎつつも出てくる主人公たちは別人かと思いきや、ガッツリ1作目の死印の正統続編って感じでした。もはやタイトル死印2にしたほうがいいのでは・・・?ってくらい。

特典に死印のコミカライズがついてきて「ふーん、懐かしいな、なんでこんなの今更。」と思ったらそういうわけだったのね。

時系列的には

死印→死噛→NG

 

みたいです。今作は死印から四か月後のお話。時代設定は1997年となっていました。NGは1999年設定だったから、まだ次回作でNGまでの物語が出てきそうだな。ちなみに今作も死印の主人公八敷さんが奮闘する話です。

以下ネタバレありの紹介と感想

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今作はパッケージ絵に花嫁の白装束を着た怪異が出ている通りで

結婚がテーマです。

死印のパッケージも花嫁をテーマにした怪異「くちゃら花嫁」が出ているのが印象的でしたが、今作も同じ花嫁怪異で中々インパクトのある素敵パッケージです。

 

 

 

前作は館を中心にその周りのいろんな場所を舞台に怪異と戦っていくようなイメージでしたが、今作はとある学校を舞台にそこで起きる怪異を八敷達死印メンバーが調査して解決いくといったようなストーリーでなんか調査範囲が前回よりこじんまりしてるしあんまり盛り上がらないかな?と思いきや、いい意味で期待裏切ってくれるくらいよくできたシナリオ構成でした。やっぱり学校の怪談はホラーに強いなと改めて感じさせてくれますね。

 

私そもそもこのゲーム一番面白いなと思うのが除霊を行うことを目的としたアドベンチャーゲームだってことです。怪異という人外のクリチャーを相手にバイオハザードのように銃火器で戦うのではなく、怪異が生前にもった「恨み」を見つけ、その怪異を満足させるための手順を踏んで除霊を行って成仏させるという独特のゲームシステムがおもしろいです。

 

でもそんな中で明らかに一人怪異に対して純粋な暴力で対処していこうとするコワすぎ!シリーズの工藤Dに通じるものがあるマインドをもった、あぶない元刑事真下悟さんも大活躍されていました。

この人もこのシリーズでかなりの人気キャラだよね。八敷さんと仲良すぎか。

ちなみにこの人と怪異に立ち向かうActでは十中八九銃ぶっぱなします

 

 

そしてこのシリーズといえば本当に怪異のデザインとネーミングセンスが不気味でいい。

私が今作一推しの怪異コックリおじさん。

 

ちなみに小さなメダル要素もあります。

うーん、なんて気持ちの悪い小さなメダルだがそれがいい

ひたすらこの気持ちの悪い歯を見つけて霊力を高めます。

 

で、こっからが本題

 

今作一番私が思ったのが、舞台が学園だったせいか完全にエロゲと化していたスチルに感謝しかありませんでした。死印の時に初っ端からJKのムホホなエログロスチルを出していただいて最高のゲームだなと思いました。

しかし、実際一番エロかった一話だけで、なんだただの客寄せエロかよと、非常に残念な思いをしたのですが、今作死噛ではここにかなり力を入れているように感じました。いや

 

間違いなくかなり力を入れてました。

 

ちなみに一話にムチムチなJKが吊るされるスチルがあるのは今後今作の伝統になっていくのですかね?(次作も期待してます。)

 

 

こんな子や

こんなエロい子たちが

こんな目にあったり

こんな風にひん剝かれてしまいます。

 

 

ちなみに今作はマジで他にもお色気スチルがかなり多かったです。

もう手段をえらばなくなったアイドルみたいですごく興奮する。

 

 

全体的にストーリーも非常にわかりやすくさほど複雑さも感じないのですごくいいゲームだったと思います。このゲームの中で登場人物達が怪異に対して向き合う姿勢がすごく好きで、結局怪異も人間からできたもので、それに生きている人間達が苦しめられている。怪異に苦しめられている人間を救うのももちろんだが、怪異も元は苦しみをもって死んでいった人間達、だから彼らも救いたい、という熱い思いが非常に好きでした。

八敷がとある怪異の恨みよって殺された人間へ向けたこの言葉がとても名言。

 

「黒峰みたいな傲慢な男にとって死者は皆、無力な存在だ。だから平然と人の尊厳を犯し、生命を奪う。だが、自分たちは知っている・・・・・・死者は決して無力でない事を。」