今週の一本

ADV、ノベルゲ、サウンドノベル、エロゲ、それ以外はRPGが大好きなゲーマーのゲームレビュー兼ゲームプレイ記録です。一週間に1本のクリアを心がけます。2022.10.30〜

黄泉ヲ裂ク華 EXPERIENCE SELECTION

黄泉ヲ裂ク華、裏ボスも倒し最後猫耳ドスケベドチャシコ上司をフルボッコする昇進試験にも合格したので、晴れて部長昇進の辞令もいただき合計60時間で無事クリア。

yomibana.jp

私、この会社の作品、死印とNGはプレイしたことあったので、てっきりホラーゲーム専門のメーカーかと思っていたのですが、ゴリゴリのDRPG専門メーカーだったので、もうこのジャンルでは老舗中の老舗だったのですね。

地下迷宮と魔女の旅団シリーズや世界樹の迷宮シリーズ、ととモノなんかも好きなので他にもこのメーカーのゲームやりたいと思いました。

 

 

以下ネタバレありの紹介と感想

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どうやら世界観は死印やNGを引き継ぎつつのDRPGなので、敵キャラのクリチャー達がいい具合に気持ち悪くて不気味なのが好きでした。

アルダーという統一神の登場によって、人間も魔物の姿になり種族間を超えた統一が図られた世界。しかし、その中で稀に生まれてしまう「人間」の子は「鬼子」と呼ばれ、人間の子達は親に森へと捨てられてしまいます。そんな不幸な生立ちをもった鬼子の1人がアルダーという絶対神への復讐と同じ志をもった異形の仲間達を見つけて世界再編を行う。

 

というのが敵側のストーリー、プレーヤーは1970年代の日本を舞台にしたサラリーマン、ちょっと違うのは「黄泉」とよばれる謎のダンジョンがあること。黄泉ではアルゲンと呼ばれる超常物質のおかげで人体がクリチャー達との戦いにも耐えられるくらいパワーアップします。

 

主人公は黄泉公社の中間管理職。部下たちを率いて危険な黄泉の探索を行います。

 

というのが大まかなストーリーかな、異世界と現実の狭間って感じがいい具合に不気味でシナリオに味を出してました。そもそもDRPGってわりと淡々と物語が進むのが特徴的ですが、これもやっぱり深くは語らず、一種のフレーバーテキストみたいなものから行間を読み解いて世界観を自分なりに妄想していくのは、もうこのジャンルの醍醐味ではないでしょうか。

 

地下迷宮と魔女の旅団シリーズなんかもそうですが、わりとシナリオが残酷というか容赦なくサラッと非人道的なこと、心が痛むことも行うので、そういうのもやっぱりDRPGの魅力なんだよな。良くも悪くも現実的。例えば、敵によって人体実験のためだけに作られたクローンの少女達、彼女たちは作った人間のことを「お父様」と思っており、死ぬ間際まで生まれた時から「お父様」に裏切られている存在であるにも関わらず、絶望を抱えながら苦しんでいる、そんな彼女達を「容赦なく全員殺せ」というミッションがあったりして悲痛な叫びを聞きながら殺していきます。

 

まあ割と救いないです。

 

 

ラストのラストで恐らくこれだけが笑顔のスチルだった。守りたいこの笑顔。

 

 

あ、いるよね・・・こういう上司。